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実践報告

号 2 (2021): 遠隔RPG:オンラインとリモートのアナログロールプレイング

オンラインで実施されるゲーム型の図書館ガイダンスの制作と実践

投稿日
4月 30, 2021
発行日
2021-12-20

要旨

筆者らの研究チームでは,これまで大学図書館の利用方法が学べるゲーム型の図書館ガイダンス「Libardry」(リバードリィ)を大学図書館で実施してきた.しかし2020年度は,新型コロナウイルス感染拡大防止の影響により,大学図書館は閉館を余儀なくされた.このような状況下で,多くの大学図書館では,オンラインで図書館ガイダンスを実施する試みを行った.同様に筆者らの研究チームでも,今までのゲーム型の図書館ガイダンスの知見を活かし,有料ツールや特別な技術がなくとも制作可能な,図書館ガイダンス「Libardy Form」(リバードリィ・フォーム)を制作することを試み,それが図書館利用学習へもたらす影響を知るための探索的な調査を実施した.具体的には「Libardry Form」の特徴を試行調査として,第一著者が担当する大学授業とSNSを通じて,「Libardry Form」のプレイ体験者を募集し,大学生11人,一般参加者31人の協力を得た.プレイ体験後アンケート調査への回答を依頼したところ,動画型の図書館ガイダンスよりもゲーム型の図書館ガイダンスを選好する回答者が33人(78.6%)であることがわかった.またプレイを体験した大学生11人に対して,追加の事前・事後調査についての協力を求め,得られた8人の有効回答についての結果を分析すると,大学図書館を利用した経験のある2年生や3年生には「 Libardry Form」の影響を認めることが難しかった.一方,有効回答数が少ないため一般化はできないものの,大学図書館を利用した経験の少ない1年生の理解度向上に寄与する可能性があることが示唆された.

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