アナログロールプレイングのための七つ道具:小道具、技術、インスピレーション (2025年3月31日;2025年11月)
『RPG学研究』(JARPS)では,「アナログロールプレイングのための七つ道具:小道具,技術,インスピレーション」をテーマとした特集号への投稿を募集いたします.本特集では,テーブルトーク・ロールプレイングゲーム(TRPG)やライブアクション・ロールプレイ(LARP)の創作,デザイン,そしてプレイを支える装備,手法,技術について探求します.特に,物理的な小道具からデジタルアプリケーションに至るまで,これらのツールがアナログロールプレイングゲームの進化とその創造的実践にどのように影響を与えているのかを考察します.
ゲームデザイナー,ライター,プレイヤーが使用するツールは,ゲームの根幹を形成する重要な要素です.ルールブックやダイスメカニクス,物語構造やデジタル補助ツールまで,これらのツールはプレイを可能にするだけでなく,革新をもたらします.本特集では,これらのツールがいかにして没入感のある世界を構築し,協力を促進し,物語性やインクルーシブ性に関する課題に取り組む助けとなるかを探ります.また,これらのツールの歴史的,文化的,実践的な側面や未来の可能性について検討する投稿を歓迎します.
主なテーマ例(以下に限定されません):
- ダイスとその先へ:ダイスメカニクスや代替システムがプレイヤーの没入感や物語性にどのように影響を与えるかを探る.
- ルールブックのデザイン: 初心者から熟練者まで幅広いプレイヤーにとって使いやすいルールブックとは?
- RPGデザインにおける生成AIの活用:大規模言語モデルや生成AIツールがゲームコンテンツの作成にどのように使用されているか,またその倫理的課題は何か?
- ゲームマスターのツールキット: 即興演出,遭遇設計,物語の即時生成に役立つ技術やツール.
- ハイブリッドプレイ: アプリやバーチャルテーブルトップ,デジタルリソースをアナログプレイと統合する方法.
- インクルーシブなデザイン: 多様で包括的なゲーム体験を創出するためのツールと手法.
- 物語の共創: 協働的な物語作成を促進する革新的なメカニクスとツール.
- 視覚補助と小道具:没入感やエンゲージメントを高めるための素材の役割.
- キャンペーンの組織化: 長期キャンペーンにおけるタイムライン管理,進行ペース,複雑な物語のツール.
- 倫理的な世界構築: 責任感があり,包括的で魅力的なゲーム世界を作り上げる手法とツール.
特に以下の問いを検討する投稿を歓迎します:ツールや技術は,どのようにして多様なゲーミングコミュニティのニーズに対応するよう進化しているのか.テクノロジーは,アナログとデジタルのプレイを繋ぐ橋渡しとしてどのように役立つのか.ゲームマスターやデザイナーは,構造を提供しつつ創造的自由をどのように確保しているのか.この分野で新たに登場している革新的なツールとは何か.それらはロールプレイング体験をどのように変革しているのか.
また,本特集ではロールプレイングおよびその関連ジャンルに関する継続的な探求の一環として,物語重視のボードゲームや脱出ゲームなど,ロールプレイング要素を含むアクティビティの分析を歓迎します.ガイドラインに沿ったテーマであるか確認したい場合には,事前にご連絡いただくことを推奨いたします.
投稿について
『RPG学研究(Japanese Journal of Analog Role-Playing Game Studies)』(略称:JARPS, https://jarps.net)は,オープンアクセスの日英バイリンガルの査読付き学術誌です.クリエイティブ・コモンズライセンスに基づき,本誌では,日本のTRPGやLARPをはじめとした,非デジタル (いわゆる”アナログ”) のロールプレイングゲーム(RPG)の意義や可能性を,グローバルな文脈の中で探究し,その知見を発信していくこと目的としています.研究論文のみならず,実践報告や,社会や教育の中でこれらのゲームを活用していくための資料やツール,アナログRPGについて幅広い情報提供を行う投稿も歓迎します.
研究論文:オリジナルな調査に関する研究のもの,査読付き(和文:12,000~15,000字,英文:6,000語).
理論論文:概念的なエッセイ,査読付き(和文:12,000~15,000字,英文:6,000語)
探索的研究論文:実験的貢献,査読付き(和文:8,000~12,000字,英文:4,500語)
実践報告:実践についての報告するもの,査読付き(和文:8,000~12,000字,英文:4,500語).
教育用資料:実践の発展に有用な教材や教育ツール等の資料,査読付き(和文:8,000~12,000字,英文:4,500語).
エッセイ:独自の視点で書かれた記事または学会報告,編集部査読付き(和文:4,000 ~ 6,000字,英文:3,000語).
書評:ゲームブックなどに関する文献またはゲームブックそのものについての評価論文,編集部査読付き(和文:2,000 ~ 3,000字,英文:1,500語).
詳しい投稿案内に関してはJARPSのウェブサイト (https://jarps.net)をご覧ください.お問い合わせ先はeditors@jarps.netです.
締切:投稿を考える際にご遠慮なく2025年1月31日までにすでに対象セクション(理論,実践,資料等)と投稿テーマをissue_6@jarps.net宛にお送りください(タイムリーな査読者募集のため).メール送信の時,投稿する論文の言語(日本語,英語,またはバイリンガルな投稿を希望するか)を示してください.実際の投稿提出締切は2025年3月31日です.本号発行は2025年11月下旬を予定しています.
シンポジウム
投稿が採用された場合,寄稿者には毎年恒例のシンポジウムへの参加と発表をお願いしています.シンポジウムは,特集号発行後の2024年11月に開催する予定です.どうぞご期待ください.